NEW! 『TAKAKOの徒然』【ナウル編】

2023年3月、気になってしょうがなかったナウル訪問
飛行機に乗っていると突然雲の合間にフラットな丸い島が見える…
離島も何もない
とにかく不思議な感じがする
国中が遺跡のよう
なぜこんなにピナクルとよばれる岩が突出しているのか
ある意味北陸のリアス式海岸を思わせるような岩場
貝が何重にも積み重なってできた石灰なのです
それが海抜70mにもある
つまり隆起したってことですね
なぜこんなにもドライで木々が枯れているのか
まるで冬の光景
でも赤道に近いのでめちゃくちゃ暑い
ナウルーランドとでもいおうか、地形から歴史からそして現在もユニークで、ナウルはナウルでしかあり得ないと思う

人口1万人強
一周車で20分くらい
世界で3番目に小さな国(バチカン、モナコに続く)
1800年代は独領
肥料になるリンが見つかってからは英豪NZ、1942年~1945年の第二次大戦中は日本が占領していました
これ知っています??
恥ずかしながら私は知りませんでした
いわゆるミクロネシア3国といわれる赤道より北にあるパラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島と赤道より南にあるキリバスとナウルをあわせてミクロネシア地域と呼んでいます
ミクロネシア3国は日本が敗戦するまでは日本が統治しており、戦後米国の信託統治領となり、1980年代にそれぞれ独立
赤道以南のミクロネシアであるナウルとキリバスは、第一次大戦後は英豪等の委任統治領で、第二次大戦中に日本がキリバスのタラワやナウルを占領
日本軍はタラワの戦いで破れ、タラワの戦い以降ナウルはしばらくもちこたえたが最後は豪に委譲
このナウルは大戦後は英豪NZの信託統治領となり、リンを豪が掘る
1968年に独立して以降はナウル政府がリンを掘るも、掘り尽くしてしまう

リンのおかげで、一時は世界一裕福な国だったのです
誰も働かなくて良かった
リン採掘のための労働者は外国人
今も外国人が居住していた団地のような建物があります
そう、だからナウルの島はリンを掘り起こしたおかげで穴ぼこだらけ
島の中心部に向けて恐らく8割方は掘り起こされているようです
そして気候変動により、2年間ほぼ雨が降らず
車が通れば砂埃があがります

他の環礁国よりは高台もあるのですが、とはいえ100メートルはない
だからナウル政府はHigher Ground Initiativeという取組で沿岸に住む国民を高台に移転させるという壮大な計画をたてている
かいつまむとすごくチャレンジだらけの国で実際にそうなのだと思います

日本との関係では歴史的には色んなことがありました
一緒にご飯を食べた時、「いただきます」、「どうぞ」と自然と日本語が出てくる
遠いけど近い近いけど遠い
歴史上日本人がこの国にいたこと、我々の祖先が何かしらの影響をもたらしている小さな南国の国があるんだということ
思いを馳せてみる

雲の合間に突然現るナウル
リン鉱石を掘った後
今もなおリン鉱石を少しずつ掘っているようです
リン鉱石を掘り出すための労働者たちの住居だとか
高台から
Higher Ground Initiative
沿岸部に住む人々を高台に移す計画
国営ナウル航空
オーストラリアのブリスペンかフィジーのナンディから行けます